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“Joy耐”トップページレポート&受賞者2015 “Joy耐” 7月19日(日)7時間耐久レースレポート

2015 “Joy耐” 7月19日(日)
7時間耐久レースレポート

【#9 福田ソーラーNSポテンザWM】が作戦通りの走りでFIT勢を退け優勝!

2015 “Joy耐” 7月19日(日)7時間耐久レースレポート 2001年に始まり、今年で15回大会の節目を迎えた2015 もてぎEnjoy耐久レース。エントリー受付開始からあっと言う間に90チームの枠が埋まるほどの人気を見せた。これもエントラントの皆さんを始め、関係者の方が15年もの間、支えていただいているからこそ実現できたこと。

決勝日は朝から青空が広がった。この日午前、気象庁は「関東甲信が梅雨明けしたとみられる」と発表。Joy耐の決勝に合わせるかのように猛暑がやってきていた。朝から給油の完了したチームからグリッドにマシンを移動し、最後の調整をしたり、チームの記念写真を撮ったり思い思いにスタートの瞬間を待つ。

そして2グループに分かれ、セーフティーカーに先導されフォーメーションラップに90チームが入って行く。きれいなフォーメーションのままセーフティーカーがピットに入るとシグナルがグリーンとなり、コントロールラインを通過した時点でレースはスタート。スタート時刻は、10時00分00秒ちょうどという正確さだった。まずは、ポールポジションスタートの【#9 福田ソーラーNSポテンザWM】が真っ先に1、2コーナーをクリアし、【#18 浅野自動車プレリュード】のインから【#51 ブライルバッテリーマーズシビック】が前に出て行く。オープニングラップは、そのまま【#9 福田ソーラーNSポテンザWM】が制し、【#51 ブライルバッテリーマーズシビック】、【#147 DRS・147・Stile】と続き、やや間隔を空けて【#18 浅野自動車プレリュード】、【#14 メーソンBRIDE elf EK9】、【#27 ちっち ろーどすたー】、【#864 パルスREDU龍生A1DC5】と続いて行く。

スタート直後こそ【#51 ブライルバッテリーマーズシビック】が【#9 福田ソーラーNSポテンザWM】に肉薄していたが、ラップタイムを上げた【#9 福田ソーラーNSポテンザWM】が5周目にファステストラップとなる2分18秒055をマークし、トップ独走でレースをリードして行く。【#9 福田ソーラーNSポテンザWM】は、燃費を考えながらも2分20秒前後というハイペースで周回。給油のためにピットに入ると燃費に優れているGK5 FIT3の【#62 G/MOTION WM FIT】がトップに立つが、再びハイペースで走行を開始した【#9 福田ソーラーNSポテンザWM】がトップの座に戻ってくる。

2時間が経過した時点でトップを走っていた【#9 福田ソーラーNSポテンザWM】が2度目のピットイン。【#27 ちっち ろーどすたー】、【#51 ブライルバッテリーマーズシビック】、【#44 レッドシャークSSS】が同一ラップで続いており、このタイミングで【#27 ちっち ろーどすたー】がトップに浮上する。その後、【#27 ちっち ろーどすたー】も2度目のピットインに入ると【#51 ブライルバッテリーマーズシビック】がトップと目まぐるしくトップが入れかわる。

そして明暗を分けたのが3時間5分が経過したところで、S字コーナー手前のコース上にストップしてしまった車両がありセーフティーカーが入ったことだ。ここで絶妙なタイミングで給油に入ったのが【#9 福田ソーラーNSポテンザWM】だった。3時間45分が経過したところで81周を周回してトップに立つと、4時間30分で100周をしたところで4回目のピットイン。かわって【#999 versus.FUCHS.wm.GK】がトップに浮上するが、5時間経過したところでは【#62 G/MOTION WM FIT】とFIT勢が上がってくるが、スピードで勝る【#9 福田ソーラーNSポテンザWM】が残り1時間を切った133周目に【#999 versus.FUCHS.wm.GK】をかわしてトップに立つ。この時点でFIT勢は、1回以上、ピットに入らなければならない状態だった。Joy耐には“各クラス最低5回のドライバー交代をしなければならない”という規則があるからだ。この時点で【#9 福田ソーラーNSポテンザWM】の優勝は、ほぼ確定していたが何があるのか分からないのがレース。燃費が厳しかったとレース後に語っていた【#9 福田ソーラーNSポテンザWM】は、FIT勢のラップタイムまでペースダウンし万全を期していた。

その後、2番手争いイコールFit1.5CCのクラス優勝をかけた戦いが激しくなってくる。逃げる【#999 versus.FUCHS.wm.GK】に追う【#62 G/MOTION WM FIT】という構図だった。まず残り28分というところで【#62 G/MOTION WM FIT】が最後のドライバー交代を行いコースに戻ると、両チームの差は約47秒というところ。【#999 versus.FUCHS.wm.GK】は、残り15分で最後のドライバー交代を行い2番手のままコースに戻るが、燃費が厳しくギリギリのところと言っていたのだが…。そして残り1分というところで【#999 versus.FUCHS.wm.GK】が無念のスローダウン。2コーナーのイン側にマシンを止めてしまう。

トップを走る【#9 福田ソーラーNSポテンザWM】は154周を走り切り、うれしい優勝を飾った。 「ノーミスで作戦通りに走れたことが勝因ですね。セーフティーカーのタイミングもよかったですしね。ただ燃費的には厳しいものがありました。最後はペースを落とすことができたのも大きかったです。みんながパーフェクトな仕事をしてくれました」と福田選手。

「福田さんと中島さんは一昨年優勝されている。どうしても優勝したかったので、チームに入れてもらった。昨年は、予選でトラブルが出てしまい走ることができず最後尾からのスタートだったので、今年は勝つことができて本当にうれしいです」と喜びのコメントをしてくれた後藤選手。

ポールポジションから優勝を果たしたのは、Joy耐では初めてのこと。燃費を考えたドライビングやピットインのタイミングなど、すべてが、うまくいって手に入れた勝利だった。

総合2位には、トップと同一周回で【#62 G/MOTION WM FIT】が入りFit1.5CCクラス優勝を飾った。総合3位に【#1 DIJON ワコーズEDニルズFIT3】が入っている。

カルビーの工場で使われた廃食油を処理したバイオディーゼル燃料を使ったマシンでエントリーし話題を呼んだ【#810 チームなでしこ☆関東工大カローラ】は74位で完走。第15回大会の特別賞・15チェッカー賞(決勝でチェッカーフラッグが提示された後、15番目にコントロールラインを通過した車両)を受賞した。

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