【#51 ベスラレーシング TEC2&YSS】が燃費と速さを両立し圧勝!
スタート前チェック、朝の決勝前ブリーフィング、フリー走行を経てグリッドには、25回目の“もて耐”のスタートに備えたマシンたちが並んだ。天気は、日曜日も快晴となり、8月開催の例年に比べれば湿度は低いものの、日差しは強く気温も27度まで上昇した。
ル・マン式スタートで2グループに分かれてレースは始まった。ホールショットを奪ったのは、4番手グリッドスタートの【#67 ライディングスポーツ&ファイヤー67】の宇川徹。これにポールポジションスタートの【#51 ベスラレーシング TEC2&YSS】、【#10 チームでんでん丸10号車】、【#32 Team SANMEI】、【#78 Team PWF】、【#47 PROGRESSガレージハラダ姫路】と続いて2コーナーを立ち上がっていく。
オープニングラップは、そのまま【#67 ライディングスポーツ&ファイヤー67】が制し、【#51 ベスラレーシング TEC2&YSS】、【#32 Team SANMEI】、【#78 Team PWF】と続き、4番手に【#66 攻明なTSC&DFノリーズ】が上がってくる。しかし、この時点で7番手につけていた【#117 ★七つ星withアップライズ&セクション 】と8番手につけていた【#74 Rank Up Racing 】の2台がペースを上げて前に出るとトップ争いを繰り広げていく。その後方では、【#66 攻明なTSC&DFノリーズ】、【#67 ライディングスポーツ&ファイヤー67】、【#51 ベスラレーシング TEC2&YSS】の3台が3位争いを繰り広げていく。
1時間が経過するころになると続々と最初のピットインに入っていく。1時間10分が経過したところでトップを走っていた【#117 ★七つ星withアップライズ&セクション 】がピットイン。かわってトップに立ったのは【#51 ベスラレーシング TEC2&YSS】だった。ここから燃費と速さを両立した【#51 ベスラレーシング TEC2&YSS】がピットインのタイミングでトップを譲るときもあったがイニシアチブを握っていく。【#51 ベスラレーシング TEC2&YSS】は、1時間20分が経過したところで最初のピットイン。周回数は35周目だった。上位陣では【#10 チームでんでん丸10号車】は一番ピットインをひっぱり1時間20分過ぎに、ようやくピットに向かっていた。
その後、【#74 Rank Up Racing 】や【#62 MASSA-R】などもトップに立つが【#51 ベスラレーシング TEC2&YSS】が、すぐにトップの座を奪い返しリードを広げていく。
4時間47分経過したところで転倒が発生し、マシンがコース上に残ってしまったためセーフティカーが導入される。約19分間、セーフティカーランは続くがレースの大勢に影響はなかった。
そしてトップを走る【#51 ベスラレーシング TEC2&YSS】は、5時間47分経過したところで最後のピットイン。給油とタイヤ交換も行い万全を期すと、チェッカーライダーとなった福田たかお選手がピットアウト。残り21分というところでファステストラップをマークするスキのない走りで169周を周回。2位に3周差をつける圧倒的な速さで優勝を果たした。
「チームのメンバーがそれぞれ、やるべきことをやって、つかんだ勝利です。その場、その場で臨機応変に燃費を見ながら対応できたことが、よかったと思います。最後はガソリンに余裕があることが分かったので、全力で走りファステストラップも獲れたので、よかったです。昨年のリベンジができましたし、コントロールしてくださったテック2藤原さん、チームをまとめてくれたガチャピン(佐藤昭仁選手)に感謝ですね」と福田選手。
後方では各チーム、悲喜こもごもの展開となっていた。残り1時間で【#67 ライディングスポーツ&ファイヤー67】は、元MotoGPTMライダーの宇川選手を投入。11番手からコンスタントに2分15秒台というトップと変わらないタイムで激しい追い上げを開始する。
一方、3番手につけていた【#62 MASSA-R】はピットインするがセーフティーカーが入った後にガソリンタンクを見たところ残量があったため給油は行わずライダー交代のみで出て行くが痛恨のガス欠。何とかピットに戻ってくるものの、大きくポジションを落としてしまう。
そしてBMW G310で総合3番手と健闘する【#135 B.S.C.with Young Machine 135 】の背後には、【#67 ライディングスポーツ&ファイヤー67】の宇川選手が迫ってくる。その差は周回毎に縮まり、ついに残り15分で【#67 ライディングスポーツ&ファイヤー67】が前に出て3番手に浮上するが快進撃はここまでだった。
2位には【#74 Rank Up Racing 】が入り、3位に【#67 ライディングスポーツ&ファイヤー67】が続いた。【#135 B.S.C.with Young Machine 135 】は4位でゴールし、G310Rクラスで優勝を飾った。7位には【#47 PROGRESSガレージハラダ姫路】 が入り、今年からできたZXクラスの初代ウイナーとなった。8位には、一時は総合3番手も走行した【#61 中村エンジン研究所 】が入りCBRクラスでトップとなった。R25クラスは、18位の【#87 CLUB Green Bird +P & FAST 】、WSクラスは35位の【#75 ライディングスポーツ&ファイヤー75 】Ninjaクラスは47位の【#97 モチテック97 】が、それぞれクラス優勝を飾っている。