【#30 ATJ-Racing】が計算通りの走りで5年振りに優勝!
2018“もて耐”決勝レースを8月26日(日)に開催。前日に行われた公式予選、シード、主催者推薦、そして土曜決勝レースで権利を得た1チームを加え、全77チームがグリッドにつき、予定通り9時に7時間後のゴールを目指してスタートした。
ポールポジションの【#103 NMC×ATJ -Racing】が好スタートを見せホールショットを奪うと、そのまま一気に独走体制を築いて行く。2番手に【#11 BLUE EYES & DREAM柏】、3番手に【#7 MSTV WITH ME CBR250RR】、4番手に【#1 YSSレーシング×MGR.レーシングサービス】、5番手に【#12 CLUB1.2FKクシタニ川口店】、6番手に【#25 BF&RASH・フジタ】、7番手に【#32 TEAM SANMEI】、8番手に【#51 信建設with Vesrah】と続いて行く。2周目には、【#12 CLUB1.2FKクシタニ川口店】が2番手に浮上、【#7 MSTV WITH ME CBR250RR】、【#11 BLUE EYES & DREAM柏】、【#25 BF&RASH・フジタ】と続くが、1コーナーで【#25 BF&RASH・フジタ】が転倒。すぐに再スタートするが遅れを取ってしまう。
レース序盤は、【#103 NMC×ATJ -Racing】がトップを独走し、2番手争いが接近戦を繰り広げていた。この中で【#7 MSTV WITH ME CBR250RR】と【#35 GO&FUN TeamKYOEI Cチーム】がヘアピンで接触転倒するアクシデントが発生し、共に大きく順位を落としてしまう。
その後方では、ペースを守り燃費走行に徹するチームがあった。【#30 ATJ-Racing】、【#1 YSSレーシング×MGR.レーシングサービス】、そして【#12 CLUB1.2FKクシタニ川口店】だった。この中から抜きん出てきたのが、レース開始から2時間25分が経過した辺りでV字コーナーで転倒があり、車両がコース上に残ってしまったためセーフティーカーが4周回入ることになる。ここで【#1 YSSレーシング×MGR.レーシングサービス】と【#12 CLUB1.2FKクシタニ川口店】は、2度ピットに入りガソリン給油を行う。特に【#1 YSSレーシング×MGR.レーシングサービス】は、タイミングがよく、ちょうどレース折り返しとなる3時間30分経過時点で【#1 YSSレーシング×MGR.レーシングサービス】がトップに立っていた。これを【#103 NMC×ATJ -Racing】と【#12 CLUB1.2FKクシタニ川口店】が同一周回で追っていた。しかし【#12 CLUB1.2FKクシタニ川口店】は、連続走行時間の違反で60秒ペナルティを受け後退。【#1 YSSレーシング×MGR.レーシングサービス】が盤石の体制を作りつつあったかと思われたが、黄旗区間中の追い越し違反をしてしまい、こちらも60秒ペナルティを受けることになってしまう。そして残り1時間を切った147周目に【#30 ATJ-Racing】が、このレースで初めてトップに浮上する。【#30 ATJ-Racing】は、この時点でピットに5回しか入っておらず、ピットにもう一度入るのか?そのままゴールまで走れるのか?注目されていたが、すべて予定通りだった。170周を真っ先に走り切り2013年以来、5年振りの優勝を果たした。「すべて予定通りに進みました。セーフティーカーのときもガソリン補給はしませんでしたし、5回ピットも予定通りでした」と沖藤陽一選手。
2位には、47秒418差で【#1 YSSレーシング×MGR.レーシングサービス】が入賞。WTクラスでは最多周回数賞を受賞した。
その後方では、【#12 CLUB1.2FKクシタニ川口店】と【#103 NMC×ATJ -Racing】が3位争いを繰り広げていた。残り9分というところで【#103 NMC×ATJ -Racing】が【#12 CLUB1.2FKクシタニ川口店】をかわして3番手に浮上するが、【#12 CLUB1.2FKクシタニ川口店】が抜き返す。【#103 NMC×ATJ -Racing】は、最後に勝負を仕掛けようと思っていたが、ブレーキにトラブルが発生し、90度コーナーでコースアウト。何とかコースに復帰し4位でチェッカーフラッグを受けた。
上位4チームが170周を周回。マシントラブルやペナルティがなければ、そのポジションは入れ代わっていた可能性が多々あった。その中で、全て順調に進めることができた【#30 ATJ-Racing】が2018年“もて耐”の頂点に立つ結果となったのだった。
レース終了後は、レース結果はもちろん、ベストデザイン賞、遠くから優勝狙ってやってきました賞など、様々な賞典のある表彰式で盛り上がり21回目の“もて耐”は、フィナーレを迎えた。