岩や崖、丸太などの障害物が設置された区間を、専用のバイクでどれだけスムーズに走破できるかを競うスポーツ。
MotoGP™のようなタイムを競うレースとは違い、ライダーの操作技術を採点することによって順位が決まるのがポイントです。
トライアルの世界選手権が誕生したのは、いまから100年以上前のイギリス。以来、バイクの性能向上とあわせて、ライダーの限界を試すための場として発展を続けてきました。
ライダーたちが魅せる驚異的なバランス感覚とテクニックは、まるでダンスを観ているかのよう。それらを目の前で観ることができるのが、トライアル世界選手権の最大の魅力です。
さらに、世界各国から集ったライダーたちが織りなす国際色豊かな競技風景は、世界選手権ならではの独特な雰囲気を生み出しています。
トライアル競技の舞台は「セクション」と呼ばれる採点区間。日本グランプリでは計12個のセクションが設置されており、第1セクションから順番に2周します。順位は減点の少ない順番に決まる為、各ライダーは減点を取られないように注意しながら障害物をクリアしていきます。
減点の対象となる主な行為は、足を着いたり、道順を示すゲートマーカーを誤って通過したり、制限時間を超えたりしてしまうことです。トライアルの観戦では、ライダーがどのようにして減点を受けずに障害物を攻略していくのかに注目すると、おもしろさが倍増します。
2025年は、停止や後進が認められる“ストップルール“が昨年に引き続き採用される一方で、ひとつのセクションの時間制限が1分30秒以内から1分以内へと短縮になりました。そのため、ライダーには正確なテクニックと素早い判断力がより求められます。
など
トライアルでは、伝統的に自然地形を活かしたセクションが設置されてきましたが、近年では難易度の調整や安全性を確保するため、人工的なセクションも増えています。
モビリティリゾートもてぎを舞台に開催される日本グランプリにおいても、環境保護や自然への配慮を十分に行いつつ、ライダーの技術がより際立つように工夫されたセクションが数多く用意されています。
ライダーになったつもりで、それぞれのセクションをどのようにクリアするかを考えるのもトライアルの楽しみ方のひとつです。
トライアルに使用するマシンは、一般的なバイクと比べて、無駄のないシンプルな設計であるのが大きな特徴です。たとえば、燃料タンクは必要最小限のサイズとなっているうえ、ライダーが座るためのシートさえもありません。
さらに、タイヤは消しゴムのような質感を持つ非常に柔らかい素材で作られており、様々な路面に対して優れたグリップ力を発揮します。また、タイヤの空気圧も一般的なバイクよりも低く設定されています。
2021年からは、内燃機関(ガソリンエンジン)だけでなく、電動モーターを搭載したマシンの参加も認められるようになるなど、時代に合わせてマシンもアップデートされています。
国籍や性別を問わず、多才なライダーが参戦しているのもトライアル世界選手権の魅力。そのなかでも、日本グランプリで注目したい選手をご紹介します!
モビリティリゾートもてぎで開催される日本グランプリでは、里山の大自然の中、手の届くような距離で熱戦を見られるのが最大の魅力です。ライダーの集中した表情や力強い雄叫び、フルパワーを絞り出すバイクのエンジン音、時には泥しぶきまで、臨場感あふれる特別な観戦体験をぜひお楽しみください。
日本グランプリでは多くのセクションが徒歩圏内に設定されているため、晴れた日にはお散歩気分で気軽に観戦を楽しむことができます。また、当日は場内周回道路が車両通行止めされるため、どなたでも安全かつ安心してご観戦いただけます。
そして、観戦に欠かせないのがモビリティリゾートもてぎオリジナルフードの数々です。「カフェテリア オーク」では、限定メニューをはじめとした様々なメニューが用意されているので、観戦や場内イベントの合間にぜひお立ち寄りください。
日本グランプリはアスファルト舗装の歩きやすいエリアから観戦できるセクションが多く気軽に観戦できますが、セクションを何カ所も見て回る予定なら、かなりの距離を歩く可能性があるので履き慣れた運動靴が安心です。
お気に入りのセクションで待つ場合やちょっとした休憩のためにアウトドアチェアを準備すると快適。
また、お天気が変わりやすい時期なので念のため雨具を持っておきましょう。観戦中は周囲の方の迷惑にならないように傘ではなくレインコートがおすすめです。
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