【#090 テルル・MotoUPレーシング】がポールポジションから転倒のアクシデントを乗り越えトップに進出!
20回目を迎えた“もて耐”は、史上初めて2日間、24時間半に渡って11時間で争われることになった。7月9日(日)に先だって開催した3時間予選レースを勝ち抜き、11時間耐久ロードレースに駒を進めた74台が8月26日(土)にツインリンクもてぎに再集結。ブリーフィング後に、まずはスターティンググリッドを決めるグリッド予選に臨んだ。
第1ライダーと第2ライダーの合算タイムで争われたグリッド予選。それぞれ20分間で行い、まず第1ライダーのセッションが始まる。その直後に大粒の雨が降ってくるが、すぐに止みドライコンディションでアタックして行く。これでトップタイムとなる2分14秒895をマークしたのは【#12 CLUB1.2FKクシタニ川口】の長野克哉選手。これに【#090 テルル・MotoUPレーシング】の富田一輝選手が2分16秒547、【#23 TEAM ARA 虎の穴 AFH】の新垣敏之選手と続いた。
第2ライダーのセッションでは、【#6 ピューピュー電設A】の川田晋介選手がコースレコードを更新する2分14秒081をマークしトップタイム。2番手に【#090 テルル・MotoUPレーシング】の豊島智博選手が2分15秒684、3番手に【#1 YSSレーシング・ブルドッカータゴス】の藤井岳選手が2分16秒426で続いていた。
合算タイムでは【#090 テルル・MotoUPレーシング】が4分31秒755となりポールポジションを獲得。2番手に【#12 CLUB1.2FKクシタニ川口】が4分32秒868で続き、3番手に【#6 ピューピュー電設A】が4分33秒906で続く結果となった。
そして74台がグリッドに並び、ライダーがバイクに駆け寄るル・マン式スタートで11時間で争われる20回目の“もて耐”は始まった。まず第1グループの37台が一斉に1コーナーを目指す。好スタートを見せたのは、3年連続5度目の優勝を目指す【#1 YSSレーシング・ブルドッカータゴス】の藤井選手。これに5番手スタートの【#11 BLUE EYES & DREAM柏】の元MotoGPライダー宇川徹選手が背後につける。3番手に10番手スタートの【#78 D;REX】の豊田浩史選手がつけるが、フライングのペナルティを受けることになる。以下、【#68 ライディングスポーツファイヤ68】、【#23 TEAM ARA 虎の穴 AFH】と続く。
オープニングラップは、【#11 BLUE EYES & DREAM柏】の宇川選手が制し、【#1 YSSレーシング・ブルドッカータゴス】の藤井選手が続くが、後方から【#12 CLUB1.2FKクシタニ川口】がハイペースで迫ると3周目には、トップに浮上する。そのまま【#12 CLUB1.2FKクシタニ川口】がレースをリードし、【#11 BLUE EYES & DREAM柏】がついて行くが、徐々に遅れて行く。その背後には、【#090 テルル・MotoUPレーシング】が迫り、ポジションを入れかえる。しかし、【#090 テルル・MotoUPレーシング】が5コーナーで転倒。すぐに再スタートを切りピットインし、ロスを最小限に抑える。トップを走っていた【#12 CLUB1.2FKクシタニ川口】がピットに入ると【#11 BLUE EYES & DREAM柏】が再びトップに立つが、ピットインのタイミングで順位は【#12 CLUB1.2FKクシタニ川口】、【#080 テルル・MotoUPレーシング】と入れ代わって行く。クラス毎のピット滞在時間の違いは大きく、NST-CBRが上位に顔を出してくる。しかし、夜間走行に入ると、驚異的なペースを見せたのが【#090 テルル・MotoUPレーシング】だった。元Moto3ライダーの藤井謙汰選手がコースを照らすライトの中を2分18秒台というハイペースで周回。一気にトップを奪うと109周を周回し、コチラフラッグを受けた。2番手に【#080 テルル・MotoUPレーシング】が108周、3番手には【#22 聡一よ頑張れ!?中村エンジン研究所】が、やはり108周でつけNST-CBRが2、3番手につけた。以下、4番手の【#11 BLUE EYES & DREAM柏】から9番手の【#15 WIN-RF】までが107周で続いた。
4時間半を戦ったマシンは、40~45番ピットに車両保管され、8月27日(日)8時15分に車両解除となりグリッドへ整列。8時30分よりセーフティーカースタートで15時のゴールを目指すことになる。
早めにピットに入り、給油しているチームもあるだけに、レース再開後の動きに注目が集まるところ。どの作戦が吉と出るか!?