
1998年に始まり、今年で18回目を迎えた“もて耐”には129台が出走。8月2日(日)は前日の公式予選を通過した77台、そして4時間決勝で優勝した【#34 SEEKSとG!trax】の計78台によって7時間決勝が争われた。この日も朝から猛暑となり、夏の耐久レースにふさわしいコンディションの中でスタートが切られた。
好スタートを見せたのはポールポジションの【#1 YSSレーシング・ブルドッカータゴス】で1コーナーにトップで入って行く。これに予選4番手グリッドの【#68 ライディングスポーツファイヤーA】、【#12 CLUB1.2クシタニ川口店】、【#57 ベスラレーシングwith制動女子】、【#42 YSSマーキュリー&サンタ】、【#9 プラスミューレーシング&NA会 Aチーム】、【#63 DOG FIGHT RACING】、【#10 チーム ペンスケ】と続いて行く。
オープニングラップを制したのは、【#68 ライディングスポーツファイヤーA】の羽田太河選手で、スリップストリームを嫌い、ピットウォール側にマシンを振って2周目に入って行く。これを昨年のウイナー【#12 CLUB1.2クシタニ川口店】、【#1 YSSレーシング・ブルドッカータゴス】、【#42 YSSマーキュリー&サンタ】、【#57 ベスラレーシングwith制動女子】と続く。
序盤は勢いのある【#68 ライディングスポーツファイヤーA】がトップを走るものの、アベレージタイムで上回る【#12 CLUB1.2クシタニ川口店】がトップを奪うと、レースをリードして行く。1時間が経過した時点では【#12 CLUB1.2クシタニ川口店】が【#68 ライディングスポーツファイヤーA】に対して32秒633もの差をつけていた。【#1 YSSレーシング・ブルドッカータゴス】、【#42 YSSマーキュリー&サンタ】、【#10 チーム ペンスケ】なども好タイムで追い、2時間経過時点で、この5チームが同一周回につけていた。その後、ST-CBRの【#99 レーシングチームハニービー】や【#87 アソートレーシング】も上位に顔を出してくるが、速さで上回る【#12 CLUB1.2クシタニ川口店】と【#1 YSSレーシング・ブルドッカータゴス】が抜け出してくる。【#12 CLUB1.2クシタニ川口店】はピット滞在時間が4分と長いBraveクラスだけに、燃費をかせぎ5回ピット作戦を取っていた。対してWTクラスの【#1 YSSレーシング・ブルドッカータゴス】は、6回ピット。ピットのタイミングで順位が入れかわっていたが、残り1時間となると1分36秒522もの差がついてしまっていた。そのまま【#12 CLUB1.2クシタニ川口店】が昨年より2周も多い172周でチェッカーフラッグを受けたが、レース後に9周減算のペナルティを受けることになり15位に降順。完璧なレース運びを見せた【#1 YSSレーシング・ブルドッカータゴス】が2015年の“もて耐”ウイナーとなった。
「今年は、ポールポジションも獲れましたし、6回給油という燃費的な努力も実りました。もちろんアクセルを開けないで燃費走行することも、みんな頑張ったので、できた結果です。2008年に“もて耐”が250ccになってから、ずっと参加させてもらっていますが最高にいいレースができたと思います」と小坂橋達也選手は、笑顔でコメント。
【#68 ライディングスポーツファイヤーA】が171周で2位。【#99 レーシングチームハニービー】が170周で3位となっている。レース終盤にバトルを繰り広げていた女性ライダー3名の【#22 51ガレージ+T.Pro】と元MotoGPライダーの宇川徹氏を擁す【#11 BlueEyes&DREAM柏】は、残り6分というところで【#11 BlueEyes&DREAM柏】がイレギュラーのピットイン。これでバトルは決着し、【#22 51ガレージ+T.Pro】が4位となっている。5位に【#9 プラスミューレーシング&NA会 Aチーム】、転倒があったものの追い上げた【#87 アソートレーシング】が6位となった。
昨年もレベルが上がっていたが、今年はヤマハR25が“もて耐”に初登場し、実力派のライダーも数多く参戦し、さらにレベルが上がっていた。一方、予選を通らなくても、土曜日に4時間 決勝があることで“もて耐”を楽しむチームもあった。
これからも“もて耐”は、楽しめることを第一に、皆さんと共に成長していきます。2015年も多くのご参加ありがとうございました。