モビリティリゾートもてぎでホタル観賞ができるアクティビティ「夜の里山体験 ホタル観賞ツアー」を体験してみた！
夏の風物詩としても知られているホタル鑑賞ですが、栃木県芳賀郡茂木町にある
「モビリティリゾートもてぎ」では、ホタル鑑賞ができるアクティビティが行われました。
今回はこのアクティビティについての体験レポートをお届けします。
モビリティリゾートもてぎで行われた
「夜の里山体験 ホタル観賞ツアー」ってどんなアクティビティ？
モビリティリゾートもてぎでは、モータースポーツやお子さまが楽しめる多数のアトラクションがあるモビパークなど、家族みんなで楽しめる施設が数多く存在します。なかでも、モビリティリゾートもてぎ内にある「ハローウッズ」と呼ばれる森では、自然体験ができるさまざまなアクティビティが用意されています。
そんな中、梅雨の時期から夏に向けてやや蒸し暑くなる5月下旬から7月上旬の時期は、ホタル観賞のシーズンとなり、モビリティリゾートもてぎでは、「夜の里山体験 ホタル観賞ツアー」アクティビティが開催されました。2021年は、6月19日、26日、7月3日に行われました。
ホタルは繊細な生きものであるため、水の流れが緩やかな川であったり、ホタルのエサであるカワニナが生息していたりする必要があるなど、生息環境が限られています。しかも、最近では川の汚染やカワニナの減少、異常気象や光害などが影響を及ぼし、ホタルは減少傾向にあります。
ハローウッズでのホタル観賞
さて、今回体験をしたハローウッズですが、専門のスタッフが森の管理を丁寧に行っているため、多くの生きものたちにとって生息できる環境が整っており、ホタルも棲みやすい環境となっています。
青緑色に光りながら空を舞うホタルは、古来から多くの人に親しまれてきました。そんなホタルは、昨今の街全体が明るい都会では、なかなか見る機会は少ないでしょう。そのため、こうした環境の整った自然いっぱいの場所で、ホタル観賞できるのは貴重な体験といえます。
また、このアクティビティでは、さまざまな生きものに詳しい生きもの博士が同行しています。生きものの生態はもちろん、どうやって生まれたか、なぜこの森に住んでいるのか、どこに多く生息しているのか、といった生きものの細かい部分まで解説してくれます。
「夜の里山体験 ホタル観賞ツアー」を体験してみた！
というわけで、「夜の里山体験 ホタル観賞ツアー」がどういったアクティビティなのか実際に体験してみました！
17:30にハローウッズに集合してから、ホタルの現れる「ハッチョウトンボの棚田」という田んぼまで移動します。17:30の時間帯では、まだ明るいため、ホタルが現れるまでは田んぼにいる生きものたちを網ですくいながら観察します。季節によって生息している生きものは異なりますが、ヤゴやカエルなど、田んぼにしか生息していない生きものたちが多く潜んでいます。6月のこの時期だと、アキアカネの赤トンボやトウキョウダルマカエルなどが生息しているようです。当日は田んぼ中、カエルの鳴き声でいっぱいでした。
そうこうしているうちにだんだんと日が暮れ、徐々にホタルたちが集まってきました。青緑色に光るホタルは、実物を見ると、より幻想的でなかなか都会では味わうことのできない空間が広がっていました。
ホタルたちは、光ることでコミュニケーションをとり、求愛行動としてオスとメスで光を放ち続けます。また、目で見ると分かりにくいですが、オスとメスによって光の強さが違うといいます。
オスは発光器が2つあり、強い光で点滅しながら空を飛び回っています。一方で、メスは発光器が1つで、弱い光を放ちながら草むらや葉っぱの上でじっととまってオスの様子をうかがっています。気に入ったオスとメス同士は合図を送り合い、オスはメスのもとへ飛んでいき、そしてメスのもとへ落ち、やがて交尾をします。
こうしたホタルの生態についての話は、同行している生きもの博士から教えてもらうことができました。解説を聞きながらホタルたちを観察するとより面白い発見ができるかもしれません。
ホタルの光は20時をピークに徐々に光る数が減っていきます。ホタルの光るタイミングは時間によって分かれており、1回目は19時から20時、2回目は23時から翌1時までの間と、数回に分けて光るそうです。
アクティビティはホタルの光が弱まる21時までとなっており、3時間半という時間があっという間に過ぎました。
自然現象のひとつとして、このような幻想的な体験は初めてだったので、とても貴重な経験でした。
なかなか見る機会が少ないホタル。タイミングによっては現れないこともあるので、とてもラッキーでした。
モビリティリゾートもてぎでは、毎年5月下旬から7月上旬がシーズンなので、気になった方は訪れてみてはいかがでしょうか。
