キャンプでよく聞く「タープ」って何？
キャンプ初心者だと、キャンプ用品を何から準備したら良いか分からない方も多いでしょう。
そんな中、キャンプには「タープ」と呼ばれる、キャンプやアウトドアを行う際の必須アイテムがあります。
タープとは一体どういったものなのでしょうか。
万能に使用することができる「タープ」
タープとは、野外で屋根として使用する大きい布のことを指します。もともとタールと呼ばれる防水性能のある液体が塗られたキャンバス生地の布が語源となっており、船の上のものを覆うための防水布として用いられていました。
通常、キャンプではテントを設営しますが、タープも一緒に設営することで行動範囲がさらに広がります。また、タープを張ることで囲いができるので、友達や家族だけのプライベートな空間を作ることができます。
タープの中では、自然を感じながら調理をしたり、食事をしたりと、いつもと違った非日常な空間でアウトドアを楽しむことができます。タープを使って、調理する場所とくつろぐスペースをそれぞれ分けてみても良いかもしれません。
また、タープは日差しを避けることができるので、特に暑い夏にはオススメです。日差しが強いと、日焼けだけでなく体力も消耗しやすくなるため、タープによって日を避けることができると、快適度が格段に変わってきます。
さらに、雨よけとしても効果があるので、突然の天候の変化にも対応が可能となります。野外は特に天候が変わりやすいため、備えとして持っていくのも良いでしょう。
タープにはさまざまな種類が！
タープと一言で言っても、さまざまな種類があります。
まず、「ヘキサタープ」と呼ばれるタープは、6角形の布地で、2本の支柱とロープで組み立てて使用します。このヘキサタープは、支柱の高さを調整することができるので、日差しによって張り方などを変えるなど、アレンジ性が高いのがポイントです。
また、比較的軽量で設営や撤収が簡単にできるので、キャンプ初心者にはオススメです。
キャンプ初心者向けでは、ほかにも「ワンタッチタープ」と呼ばれるタープがあります。これは、フレームに屋根をかぶせるだけでスピーディに組み立てることができるので、こちらを選ぶのも良いでしょう。通常のタープは15分から30分ほどかかるところ、ワンタッチタープは折りたたみ式になっているということもあり、5分から10分ほどで完成します。風にあまり強くないという特徴はありますが、タープ設営に時間をかけたくないという人はこのタープを選ぶのも良いでしょう。
設営の難易度は少し上がりますが、「スクエアタープ」もオススメです。これは、正方形のタープで、4本から6本の支柱を立て、そのすべてにロープを張って使用します。先程のヘキサタープと違って支柱の本数が変わるため、設営には少し時間がかかります。ですが、ほかのタープとは異なり、大きな面積のため、居住性に優れているのが特徴です。
さらに大きいタープが良い場合は、長方形の「レクタタープ」というタイプを選ぶのも良いでしょう。広いスペースを取ることができるので、開放感があり、大人数でBBQやキャンプを楽しみたいという人にはこのタープがオススメです。
加えて、ドームテントに近い「スクリーンタープ」と呼ばれるタイプもあり、このタイプは、ほかのタープと違って壁部分が設けられています。壁部分はメッシュ素材が使用されているものが多く、通気性があり、雨風などの影響は少ないタイプです。形状はテントのようなものが多いので、タープの重さ自体が重く、設営は少し大変です。また、壁があるので、ほかのタープと比べると開放感は欠けてしまうでしょう。ですが、林間サイトのような虫が多いようなキャンプ場では最適です。
このほか、ソロキャンプにオススメの軽量で組み立ても簡単な「ウィングタープ」というものもあります。
最近は、テントとタープが組み合わさったタープ付きのテントがあります。一般的にタープはポールやロープに結んで固定しますが、タープテントは自立するので、テントを広げるだけで簡単に設営することができます。
こうしたタープは、雨除けなどの簡易的なものだと2〜3000円から販売されており、スクリーンタープや高機能が加わったものは3万円以上など、選ぶものによってさまざまな種類のタイプがあります。そのため、使う用途によって自身に合うタープを選ぶのが良いでしょう。
雨よけや居住空間が確保できるタープは、キャンプでは必須といえます。
特に、暑い夏の季節では、体調のために利用するのが良いでしょう。
モビリティリゾートもてぎでは、キャンプ場である「林間サイト」にて有料レンタルでタープの貸し出しも行っています。
そのため、万が一忘れてしまった、持っていないという場合でも安心です。
通年を通して用いると便利なタープを使って、快適にキャンプを楽しみましょう。
