充電式単三電池40本を動力源とし、競技が行われる。
第1回の開催からご協賛をいただいているパナソニック オートモーティブシステムズ株式会社様より充電式単三電池が提供されている。
『Ene-1』は、モビリティリゾートもてぎと鈴鹿サーキットの2ヶ所で開催される。
この2つのサーキットでは競技が開催されるコースの特性が大きく異なる。
鈴鹿サーキットの『Ene-1 SUZUKA Challenge』は、1962年に創業し歴史のある鈴鹿サーキットのレーシングコースフルコース(1周5.807km)で開催される。高低差もあり、低速~高速コーナーが配置されコースの攻略自体も難しくドライバーの走行経験も必要とされ、モビリティリゾートもてぎより車両負荷も高いコースとなっている。
モビリティリゾートもてぎの舞台(競技コース)は世界選手権をはじめ多くのレースが開催されている『レーシングコース』。
『Ene-1 MOTEGI GP』では、2020年までは『オーバルコース』、2021年からは『レーシングコース(西コース)』、2024年は『レーシングコース(フルコース逆走)』、2025年は『レーシングコース(フルコース順走)』での開催となる。
『レーシングコース』は全長4.8km、昨年は逆走で開催され、 “ダウンヒルストレート”が上り坂に変わり、“ダウンヒルストレート”を上りきった後は“ヘアピンカーブ”から“130R”までが下り坂となる。速度が出た状況で各コーナーを駆け抜けるコースレイアウトとなった。
2025年は初の順走での開催となり昨年と異なり減速・旋回・加速を繰り返す“ストップ&ゴー”といわれるコースレイアウトとなる。
また、“130R”から先は上り坂となるため車両のパワーだけでなく理想的な走行ラインを走るドライビンテクニックが求められることになる。
ゴールも通常のレースと違い“ヘアピンカーブ”先の“ダウンヒルストレート”でチェッカーとなりその先の下り坂は非競技区間となる。
各チームとも過去のデータがない状況の中、ドライバーやメカニックにとって一層チャレンジングなコースレイアウトとなった2025年のEne-1。「エネルギーマネジメント」と「速さ」の両立を競う場として今なお進化を続けている。
参加する競技車両は、一般市販されている車両から改造をして参加できる車両はない。
あらかじめ競技専用に販売されている車両もないため、車両は初めから手作りとなる。
構想や設計を行い、競技の規則に合致した車両づくりを自分たちで行う。
すでにエコマイレッジチャレンジなどのガソリン燃費競技に参加している車両を規定に合うよう修正して参加している車両もある。
創造力をフルに発揮させた努力が、実際に車両として形になり結果が残る価値ある競技となっている。
競技は、「1stアタック」、「2ndアタック」、「3rdアタック」の3つで構成される。
1st~3rdアタックの順に各1周走行し、より長い距離をより短い時間で走破したチームが優勝
◆競技のポイント
競技は、「1stアタック」「2ndアタック」「3rdアタック」で行われる。
「1st~3rdアタック」の競技の間、動力源である電池に充電はできないため、電池容量の使用配分を考え、エネルギーマネジメントすることが必要となる。
モビリティリゾートもてぎでは、各種モータースポーツレースをはじめ、エコマイレッジチャレンジなどの燃費競争などガソリンを燃料としたレースイベントが開催されている。
「Ene-1」は、「充電式単三電池」を動力源とした車両づくりやマネジメントを競う新しいイベント。
様々なアイデアが活かされるエネルギーマネジメント競技となっている。
カテゴリーは、3輪以上の「KV-40」、自転車ベースの「KV-Moto」
クラスは一般、大学・高専・専門学校、高等学校、中学校の4クラス。
特徴の異なるカテゴリーとクラスが細かく設定されており、初心者でも入賞が目指せる競技となっている。
車体は自身で設計、自身でつくる。自分たちでつくったものが、形になって実際に走る喜び。
部門別では、中学校、高等学校、大学・高専・専門学校、一般に分かれ、学校活動の1つの課題として取り組んでいる学校から、高度な知識を活かして巧みなつくりで趣味の領域を超えているような社会人制作の車両もある。
発想や着想に関心をいだかせるものから、思わず精巧なつくりに見とれてしまう車両も。競技車両を見ているだけでおもしろい。
一般部門に参加する車両は、大胆な発想に技術と手間がかけられており参考になることも多い。
ぜひモビリティリゾートもてぎに足を運んで車両を参考にしてみよう。
学校で学ぶ知識のほかにも、普段なにげなく過ごしている生活の中にたくさんヒントがある。
身近な自転車をはじめ、身のまわりの電化製品や材料・素材など、普段の生活や勉強(仕事)の合間にでもヒントが見つけられるかもしない。
自身の力はフルに発揮するのは大前提だが、皆で考え、皆で力を合わせれば、個人では太刀打ちできないぐらいの大きな力を持つ。
部活や球技と同じく、チームや組織の中で1人が飛びぬけていても結果が残らない。個々が力を出し切り結果を残そう。
たかだか「電池」 されど「電池」。普段見慣れた「電池」だが、知識や団結力を高める。
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